浅見副院長がESCRS(ヨーロッパ白内障屈折矯正学会)VIDEO AWARDSのEducational categoryで2nd prizeを受賞しました。

【日程】2017年10月

第35回ESCRSが2017年10月にポルトガルのリスボンで開催されました。VIDEO AWARDSというのは、手術に関する新しい術式や考え方などを8分程度のビデオにまとめて応募し、審査員の厳しい審査により価値のあるビデオであると認められると賞が授与されるというものです。

浅見副院長のビデオの題名は“A rescue technique for a luxated IOL(眼内レンズ脱臼に対するレスキューテクニック)”です。
最近では、過去に白内障手術をした人で、何らかの原因で眼内レンズの固定組織であるチン氏帯が弱くなり、眼内レンズの偏位、眼底への落下を起こしてしまう方が多くなっているのですが、そのような眼に対して、通常は大きめの切開創を作成していったん眼内レンズを眼球外に取り出して、新しい眼内レンズを強膜内に固定するといった術式がスタンダードとなっています。今回発表したビデオにおいて、落下した眼内レンズを眼内でそのまま縫着・固定するという術式を紹介しました。これにより、眼内レンズ摘出のための大きな創を作成する必要がなくなるというメリットがあります。今回の賞は、この点が評価されたのだと思います。
今後も患者様の眼にとってメリットとなるような術式の改良・開発などを行っていきたいと思います。